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海外在住者が直面する「親の介護」と「帰国の壁」- 婚活にも影響する現実とは?

病室

夏休み、日本ではお盆の時期。多くの人が故郷に帰省し、家族との時間を過ごす季節です。しかし、海外在住者にとって「一時帰国」は簡単なことではありません。飛行機代の高騰、親の介護問題、そして海外での生活費の重さ──これらは婚活や結婚生活にも深く関わってくる現実です。

✈️一時帰国、家族で帰ると“高額イベント”に

最近では、海外から日本への航空券が高騰。ヨーロッパから日本までは一人20万円以上、家族で帰国すれば数十万円の出費になります。円安の影響で日本国内の物価は安く感じるかもしれませんが、ホテル代などは上昇傾向にあり、滞在費もばかになりません。

友人のママ友はドイツ人の父親はお留守番、自分と子どもだけが実家に行くようにしているそうです。 自分の稼ぎが全て飛行機代に消えていく・・と嘆いたいました。 飛行機代物価の高騰により、家族全員で帰国するのが難しい時代になっているのです。

🧓親の介護は突然やってくる──そして文化の違いも浮き彫りに

「わかっているけど、まだうちの親は大丈夫」と考えがちな介護問題。ですが、ある日突然その時はやってきます。

私自身、母が難病を患い、東京都の施設で10年以上過ごしました。都内23区外の施設だったため比較的費用は抑えられましたが、それでも母の遺族年金だけでは足りず、兄弟で不足分を分担することに。施設の個室代、医療費、日用品──毎月の支払いは決して安くはありませんでした。

そして、毎年お盆の時期になると「もし今すぐ帰国しなければならなくなったら、飛行機代はいくらかかるのか?」と航空会社の検索するのが習慣になりました。ヨーロッパから日本への直行便、直ぐに帰国となるとエコノミークラスでも30万円以上、最近では42万円を超えることもあり、プレミアムエコノミーとの差がほとんどないほどです。お盆の航空券はまさに“命の値段”のように感じることもありました。(因みに私はこれまで3回緊急帰国の経験があります)

海外在住者にとって、親の介護が始まると「帰国するか」「現地で支援するか」という選択を迫られます。アジア圏に住む友人は、親の様子が心配で年2回の一時帰国を決意。アメリカ人の知人は、母親が老人ホームに入居するタイミングで家族ごとアメリカに移住しました。どちらも大きな決断です。 (因みにドイツでは海外に住む親の生活のために支払った費用は税金控除の対象になります。)

🏠海外の老人ホーム費用は“驚愕レベル”

ドイツ・ミュンヘンの老人ホームに入居した、私のドイツ人の友人のお母さまの話です。施設の月額費用は約4,000€──現在のレートで換算すると約68万円。日本ならかなり豪華な施設に入れる金額ですが、現地ではこれが“普通”の水準です。 ですが、老人ホームの費用が値上がりし費用を払うことが困難に・・というニュースはこちらのメディアでよく見かけるトピックの一つになっています。 

しかも、お母さまの年金だけでは足りず、不足分は兄弟で分担して支払っていたそうです。さらに、お母さまは施設の食事に馴染めず、部屋に小さな冷蔵庫を設置して、好物のチーズやパンを兄弟が買い足していたとのこと。友人は別の州に住んでおり、隔週ミュンヘンまで行っていました。 こうした追加費用も積み重なり、家族の負担は決して軽くなかったと思います。

GEドイツの老人ホームの月額費用の目安

都市名月額費用の目安 (€)備考
ベルリン約3,200€比較的安価な部類
ミュンヘン約4,000€〜ドイツ国内で最も高額な都市の一つ
フランクフルト約3,800€〜ミュンヘンに次いで高め
ハンブルク約3,600€〜大都市の中では中間程度

私が驚いたのはそのあとで、「もしXX(彼女のご主人で一人っ子)の、お母さまが老人ホームに入ったら、彼は施設の費用を払いきれるのかしら?」と、まるで他人事のように言いました。 彼女の方がご主人よりも収入がはるかに多いにもかかわらず、「彼のお母さまの介護費用を自分が負担する」という意識がまったくなかったことです。 その言葉には、文化的な価値観の違い(ドイツではお互いが働き、生活費を折半するという家庭が多い)が如実に表れていました。

もっと上を行くのはアメリカ、イギリスの老人ホーム。 さらに高額になります。 おおよその費用は以下、個人の状況によって補助制度などがあるようです。

🇺🇸 アメリカの老人ホーム費用(2025年時点)

部屋タイプ平均月額費用(USD)日本円換算(約)
相部屋約8,669ドル約135万円
個室約9,733ドル約151万円

※ 為替レートにより変動します(1ドル=約156円で計算)Data:Estimated Average New York State Nursing Home Rates

🇬🇧 イギリスの老人ホーム費用(2025年時点)

ケアの種類月額(£)日本円換算(約)
一般的な住宅型ケア£5,164約103万円
看護付きケア£6,180約124万円
認知症向け住宅型ケア£5,798約116万円
認知症向け看護ケア£6,799約136万円

※ 認知症ケアの月額は年額÷12で算出 為替レート:1ポンド(£)=約200円で計算 carehome.co.uk より


🏥 日本の老人施設の種類別の月額費用相場

施設の種類月額費用の目安
介護付き有料老人ホーム約14.5万~29.8万円
住宅型有料老人ホーム約8.8万~19.1万円
サービス付き高齢者向け住宅約11.1万~20万円
グループホーム約8.3万~13.8万円
特別養護老人ホーム(特養)約10万~14.4万円

因みに、日本の老人ホームの全国の平均値は約15.2万で、地域による格差もおおきく、都市部(例:東京都)では月額費用が30万円以上になることもあり、地方では10万円前後の施設も多く見られるそうです。(※データはみんなの介護を参照)

🌍欧米と日本──「介護と文化の違い」

親の介護、家族への責任感──これらは結婚後に必ず直面する可能性のあるテーマです。
日本では、親の介護は子どもが担うべきものという価値観が根強くあります。もちろん、すべての人がそうではありませんが、「親が困ったら助ける」という感覚は自然に身についている人が多いのではないでしょうか。

一方、ヨーロッパでは親の介護は子どもが担うものではなく、親自身が自宅を売却するなどして自力で対応するという考え方が一般的です。大学入学と同時に家を出て、親元に戻ることはほとんどなく、親を自宅で介護するという話はほぼ聞きません。

ヨーロッパでは「親は親、子は子」という距離感が強く、介護費用の負担についても温度差があることを念頭に置いてください。

先ほどの友人ドイツカップの話をしましたが、ある日本の友人は、ある時ご主人に「あなたの親の面倒は見ない」と言われたそうで、その言葉にショックを受けたそうです。 ですが、彼女はフルタイムで働いていたので、「私もあなたの親の介護はしない」と答えたそうです。 数年後二人は離婚しました。 もちろん親の介護に対する考え方の違い方の相違だけが離婚の理由だとは思いませんが、少なくとも彼の言葉が何等かの影響を与えたことは間違いないと思います。

しかし、親の介護や死後の手続きとなると、そうした関係性が一気に現実問題として浮上します。

💰 認知症とお金の問題

ご両親が認知症や物忘れがひどくなった場合、避けて通れないのが「お金の問題」です。認知症の症状として、「お金を盗まれた」「誰かに取られた」と言い出すケースは非常に多く、家族間の信頼関係が揺らぐ原因にもなります。

親に預貯金など潤沢な費用があったとしても日本では子供が親の預金を勝手に引き出したり、振り込みを代理で行うことは、原則として違法行為に該当する可能性があります。 日本の銀行では、本人以外の預金引き出しや振込は原則禁止されています。代理で行うには、正式な委任状や代理人登録が必要です。

判断能力が低下した場合には「成年後見人制度」を利用することができますが、海外在住者は原則として後見人になることができません。結果として、日本に住む兄弟や親族が後見人となり、財産管理を担うことになります。これがまた、兄弟間の摩擦を生むこともあるのです。

🧭 相続 ― 家族・兄弟との関係はうまくいっている?

海外在住者の中には、親との関係がうまくいかず、距離を置くために海外に出たという人も少なくありません。兄弟間でも何年も連絡を取っていない、という話は珍しくないのです。

✈️ 親の死と遺産相続 ― 海外在住者が直面する現実

親御さんが亡くなった場合、遺産相続の手続きは避けて通れません。相続を放棄する場合でも、家庭裁判所への申述書の提出が必要で、原則として日本国内での手続きが求められます。郵送で済むケースもありますが、戸籍の取得や印鑑証明など、日本国内でしか取得できない書類も多く、結局一時帰国を余儀なくされることも。

以前、アメリカ在住の友人が東京にある実家や株券などを相続したのですが、友人は一時帰国していたのですが、日本とアメリカ両方で税務申告や名義変更などの手続きが必要となり、非常に複雑でした。彼一人では対応しきれず、日本の税理士に依頼してようやく手続きが完了したそうです。しかも、相続税の納付期限は決まっており、時間との戦いでもありました。

💍 婚活にも影響する「親の介護」と「帰国の壁」

こうした親の介護や相続の問題は、婚活にも大きな影響を与えます。結婚相手に「将来的に日本に戻る可能性がある」と伝える必要があるかもしれませんし、親の介護を理由に婚活を一時中断するケースもあります。

海外で自由に生きてきたはずなのに、親の老いと死によって「日本とのつながり」が再び重くのしかかる。これは、海外在住者にとって避けて通れない現実なのです。

「愛があれば乗り越えられる」と思っていても、実際には金銭面や価値観の違いが大きな壁になることもあります。介護離婚という言葉があるように、親の介護が夫婦関係に影響することもあるのです。

結婚は人生のパートナーを選ぶこと。その先にある家族の在り方も、しっかりと見据えておくことが大切です。

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