ドイツの小学校入学式と「Schultüte(シュールテューテ)」
私は現在、ドイツに在住し、婚活・結婚相談所アクア・マーストの海外スタッフとして働いています。 私の住む地域では、今週から新学年が始まりました。 特に小学校に入学する子どもたちにとっては、人生の大きな節目です。
ドイツではこの特別な日を祝うために、Schultüteというカラフルな円錐形の袋を親から贈られます。 中にはお菓子や文房具、おもちゃなどがぎっしり詰まっており、子どもたちはこの袋を抱えて記念写真を撮るのが定番です。まるで日本のランドセルのように、入学の象徴として大切にされています。
🏫 公立学校の現状と教育の課題
一方で、ドイツの公立学校は課題も抱えています。 基本的に子供達は住んでいる地域の小学校に入学します。 地域によっては、クラスの8割以上が移民の子どもたちということも珍しくありません。 ドイツ語が十分に話せない子も多く、授業についていけず、成績が伸び悩むケースも頻繁にあります。 学校自体が荒れていて、事件などを起こす子供達の話も見聞きすることがあります。
また、先生のストライキも多く、授業が予定通りに進まないことも多い。たとえば、友人の子どもは、数学の「円の計算」の単元で先生がストライキに入り、結局学校ではその内容を習うことなく、親が家で教えなければならなかったそうです。 補習などのフォローは基本的になく、家庭でのサポートが不可欠になっています。
🌍 インターナショナルスクールという選択
こうした背景もあり、経済的に余裕のある家庭では、子どもをインターナショナルスクールに通わせるケースが増えています。 インターナショナルスクールは私立ですので、基本先生のストライキはありませんし、成績が芳しくない子には補習授業を受けることが出来ます。 授業は英語で、ドイツ語は教科の一つとして習い、中学生になると第三外国語を習います。
学費は親の収入によって変わるそうですが、 知人のお子さんが通うインターは月に最低でも1000€(17万円)だそうです。 そして殆どの子供達が、ドイツの大学ではなくスイス、イギリス、アメリカなど海外の大学を目指しています。
英語力「だけ」では不十分な理由
日本でも最近、「英語力を身につけさせたい」という理由で幼稚園の段階からインターナショナルスクールに入れる親御さんが増えているようですが、私はそれについては少し疑問を感じています。
英語ができることは確かに武器になりますが、それだけでは不十分だと感じる場面も多々あります。でも、日本で英語「だけ」では社会で生き抜くには不十分だと感じる場面が多々あります。
たとえば、以前の同僚で、親御さんの仕事の関係で、子供の頃からアメリカで育ち、現地の大学を卒業し、日本に戻り外資系企業に就職。 会社のトップは本社から来た外国人でも、殆どの同僚は英語ができる日本人で、顧客も日本人。
彼は外見は日本人でも、話す日本語には外国人っぽい訛があり、漢字があまり得意でなかったので、見積もりや、稟議書などのビジネス文書を作成することができませんでした。 ある時ミーティングで顧客を怒らせてしまい、「常識がない」「使えない」と評価されてしまいました。
一方で、日本育ちのハーフの別の同僚は、見た目が完全に欧米人でした。 日本育ちで、日本語は完璧なのですが、英語は苦手でした。 ですが、彼女は「外国人なのに日本語が上手ですね」と顧客からは勘違いされ、逆に好印象を持たれていました。
アメリカの大学を卒業してアメリカで就職すれば特に問題はないと思いますが、日本に戻ってきて就職をする場合、日本語ができないというのはかなりハンデになると思います。
友人にお父様が日本人、お母様はドイツ人というハーフ友人は日本生まれで、日本にあるドイツ語学校に高校まで通い、アメリカの大学を卒業しました。 彼曰く、日本語、ドイツ語、英語と三か国語を話すことはできるが、どの言語も完璧ではないので、難しい本を読むことができないと言っていました。
また、社内会議の際にいつもお願いしていた、派遣の同時通訳の方があまりにも上手だったのである時、「どちらに留学されていたのですか?」と伺ったところ、「一度も留学したことはなく、すべて日本で学びました」と話してくれました。 アメリカ英語の発音も完璧だったので、私はとても驚きましたが、日本にいても英語はマスターできるのだなと感心しました。 その方曰く、通訳や翻訳には日本語力が不可欠なのだそうです。
🤖 AI時代の今こそ問われる「母語」の力
以前、「将来、ドラえもんの『翻訳こんにゃく』のようなものが発明されるから、英語の勉強はしない」と言い切った友人がいるのですが、まさにそんな時代が到来しています。 最近では、AIの進化により、英語を学ばなくても瞬時に翻訳してくれるデバイスが手軽に手に入ります。
このような時代だからこそ、単なる言語スキルとだけでなく、プラスアルファのスキルが求められています。
相手が日本人であれ外国人であれ、日本で仕事をする以上、高度な日本語能力は絶対に不可欠だと私は感じています。ビジネスにおける機微なニュアンスを理解し、円滑なコミュニケーションを築くには、やはり母語の力が土台となるからです。
グローバルな舞台で活躍するためには、英語力だけでなく、まず自分の「母語」である日本語の力を磨くことが、何よりも重要なのかもしれない、と私は感じています。
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