高学歴=安定?その価値観はもう古いかも
先日、日経新聞で「米国で「ブルーカラービリオネア」現象 AI発展で潤う肉体労働者」という記事を読みました。
AIの進化によって、これまで安定とされてきたホワイトカラーの仕事が自動化される一方で、肉体労働に従事する人々が高収入を得るケースが増えているという内容でした。
ある調査データによると、「結婚相手の学歴を重要視する」と回答した割合は、男性で38%であったのに対し、女性では68%にもなるという結果が出たそうです。
日本の婚活市場では、「高学歴の男性が人気」という傾向が根強くあります。 ですが今の時代、学歴だけでは将来の安定を保証できない現実が見え始めています。
ドイツの職人制度「マイスター」が示す新しい価値
私が暮らすドイツでは、職人の社会的地位が高く、国家資格である「マイスター制度」が整備されています。マイスターとは、専門技術に加え、経営や教育の知識も備えた“その道のプロ”。
対象となる職種は非常に幅広く、大工、左官、金属加工、眼鏡技師、整形靴製造、ベーカリー職人、食肉加工・販売、理髪師、農業機械整備士など、日常生活に密接した職業が多く含まれています。
昨年私が「ティッシュラー(Tischler)」という家具職人に自宅のキッチンの戸棚を塗り直してもらったのですが、費用は日本円で約100万円位でした。 正直驚きましたが、キッチンを作り直すよりは安く済むのでお願いしました。 (作業内容は、戸棚の棚は全部取り外し彼らが持ち帰り、塗装しなおし再設置してくれる)しかも予約は数数か月待ちで、一度は断られたものの、どうやら作業のキャンセルが出てらしくようやく3週間後に来てもらえました。
ドイツの友人も職人さんをなかなか見つけられない、と嘆いていました。 技術力のある職人は今や本当に貴重な存在なのです。
学歴があっても職がない?ヨーロッパの現実
南仏に住むフランス人の友人の子どもは大学を卒業したものの、就職先が見つからず、現在も無職の状態だそうです。フランスの大学は日本のようにOB訪問やキャリア支援の文化がないため、自力で就職先を探さないといけないそうです。 コロナパンデミックがあったので、インターンなどの経験をすることができなかったので、学歴があっても職に就くのは簡単ではないようです。
一方、手に職を持つ人は引く手あまた。技術職の価値は、今後ますます高まっていくと感じます。
AIの進化によって、ホワイトカラーの仕事が減少する一方で、ブルーカラーの職種が安定した需要を保っていることから、就職市場では逆転現象が起きつつあるのかもしれません。
ランボルギーニに乗る職人?街角で見た衝撃の光景
実際に私直面した出来事なのですが、ある日私は歯医者さんに行きました。 歯医者さんのある場所はエルメスやシャネル、プラダといった高級ブランドが立ち並ぶ通りの先にあります。 日本で言えば、銀座を抜けて新橋に向かうようなイメージでしょうか。
帰り道、散歩と目の保養を兼ねて、ブランド街を歩いたのですが、その時に見たことが無い型の真っ赤なランボルギーニが道に停まりました。 「うわ、凄い車だな


